2017.7.13
片麻痺者の生活行為へのOTアプローチ ~道具操作と姿勢制御の関連~

今回の研修会では、書字・食事・調理動作を中心にその動作を遂行するために必要な姿勢制御や道具操作、末梢の選択的な運動獲得に向けて、脳内の神経生理学的なメカニズムや動作の力学的な分析を用いて説明していただきました。また、たくさんの道具を使用してのデモンストレーションや実技時間を長くとっていただいたことで、明日からの臨床にいかせる研修会となりました。
普段の臨床においては、ADL訓練は学習モデルや代償モデルによる訓練が多い中で、医学モデルに基づいた内容をご提示いただいたことで、受講生にとって、新しい視点となったように思えました。
普段の臨床においては、ADL訓練は学習モデルや代償モデルによる訓練が多い中で、医学モデルに基づいた内容をご提示いただいたことで、受講生にとって、新しい視点となったように思えました。
参加者の声
- 臨床では「コアを高める座位を確立してから」という固定した頭になっていたので、activityから座位が安定できることを学べ、すぐに臨床にいかせると思った。
- 知識も技術も未熟で難しい部分も多かったですが、実技中心で自分で体感することができて、分かりやすかったです。初めてでしたが、楽しく参加できて良かったです。もっと勉強会に参加したいと思うきっかけになりました。
- 包丁動作やハサミ動作など現在あまり介入できていない面を教えていただきありがとうございました。
- OT的な考え方、手の作業から体幹の安定性、重心移動など誘導していくなど面白いと思いました。
- 実技も多くアシスタントの先生方にいろいろと教えていただけて良かったです。
- 片麻痺患者のOTアプローチについて、作業を通して姿勢制御を行うということを改めて重要なことだと感じました。
- Activityの引き出しや考え方が広がりました。
- 包丁操作での重心移動の変化、反力をいかにして感じ取るかが難しかったです。重心移動が思ったより大きく感じたことも新たな発見でした。
- 物品操作における、上肢特有のアプローチについて、作業を通して姿勢制御を行うということを改めて重要なことだと感じました。
- 普段の勉強とは異なる視点の講義、実技をすることができOTとしての視点が広がりました。