2018.5.16
中枢神経疾患後遺症者の高次脳機能障がいの理解と治療 ボバースコンセプトの視点から

高次脳機能障がいの患者様の認知・行動障害について、人が環境情報をどのように捉えて動くかについて、脳の機能解剖やシステムネットワークの働きが運動にどのように影響しているかを説明していただきました。また、環境下での動作や物品操作においては、自己身体と外空間との関係性を整える重要性から、自己身体を安定させるための体幹の治療から開始し、道具操作に向けた上肢の治療と物品操作という流れで外空間に接触していくという治療を展開してくださいました。
脳内ネットワークと臨床がどのようにつながるのかがとても分かりやすく、また、様々な知見をもとに講義をしていただけました。今回の研修会を通して患者様が外部環境をどのように捉えて行動されているのかという事を考える機会になり、評価の重要性を感じることが出来る研修会となりました。
脳内ネットワークと臨床がどのようにつながるのかがとても分かりやすく、また、様々な知見をもとに講義をしていただけました。今回の研修会を通して患者様が外部環境をどのように捉えて行動されているのかという事を考える機会になり、評価の重要性を感じることが出来る研修会となりました。
参加者の声
- 認知・行動システムの大切さ、気づきと注意の向け方など、大変勉強になりました。臨床で患者様の個々の反応をよく評価し、理解した中で治療を行っていきたいです。
- 資料は細かく、詳しく教えてくださったので分かりやすかったです。実技で、治療後の変化を感じましたが、とても難しかったです。
- とても難しく感じました。高次脳機能障がいを有する患者様に対して身体からどのようにアプローチするかという事が分かりました。また、動作や行為を変えるには脳のシステムとプログラムを考えながら治療を行う必要性を再認識でき、臨床での工夫も話しを聞けて大変勉強になりました。
- 物品の用い方や外部環境と自己身体の関係について知ることが出来ました。難しい内容でしたが、とても勉強になりました。ありがとうございました。
- 先生の優しさあふれる講義と実技で楽しく受講することが出来ました。知識不足で実技は特についていけない事も多かったですが、高次脳機能障がいの方も外の情報を捉えやすい身体にしないと運動も大変だという事が分かりました。机上課題だけでなく、取り組む前の準備として姿勢にも着目できるSTでいたいと思いました。ありがとうございました。
- 評価、ハンドリングの知識が不十分なのでとても勉強になった。また、高次脳機能の低下している対象者に合わせた指示の仕方など参考になった。
- 視覚から身体機能が変わることが分かりました。環境設定を考え直そうと思いました。
- 高次脳機能と運動の関係を知ることができた。また、課題をどのように工夫すれば良いかバリエーションができた。
- 日々の臨床の中で機能・動作に着目することが多かったが、認知との結びつきまでイメージして治療介入できていませんでした。今回の研修会でその結びつきや関連性を学べたので明日からの診療で意識していこうとおもいます。
- 実技での効果判定が分かりにくかった。今までと違う考えが持てたので良いきっかけになりました。